スクワットの効果とは?キング・オブ・エクササイズと呼ばれる所以

筋トレ種目解説

キング・オブ・エクササイズと呼ばれているスクワット。

全身の筋肉のうち、およそ60〜70%は下半身に存在しているとされています。

全体的な筋肉量を増加させたい場合、まずはスクワットをすることを強く勧めます。

スクワットの効果は?

スクワットによって得られる効果としては

・身体のバランスと連携の強化

・骨格への荷重による骨密度の向上

・筋肉への刺激による成長

・結合組織への負担による強化

・メンタル面へのきつさ、タフさ

・身体全体のコンディショニング

などが挙げられます。

身体のバランスと連携の強化

スクワットの動作はしゃがんで立つという単純なものではあるものの、体幹部の安定性や動作中の身体重心の操作など、身体全体でバランスをとることが重要です。

さらには、効率よく安全に動作を遂行するために全身を連動させる必要があるため、スクワットを行うことでバランスと連動性を強化することができます。

骨格への荷重による骨密度の向上

スクワットでは、自体重やバーベルによる荷重が全身にかかるため、大きな加重が骨格に加わります。

骨格への荷重により、骨形成を促すホルモンが分泌され、骨が丈夫になることが考えられます。

筋肉への刺激による成長

重力に逆らって動作をすることによって、筋肉にも負荷がかかります。

いうまでもなく、筋肉の成長には筋肉への負荷が必要不可欠であり、下半身の多くの筋肉を動員するスクワットは筋肉の成長にも効果的であるといえます。

結合組織への負担による強化

筋肉と骨は靭帯や腱によって結合しています。

筋肉の伸び縮みによってそれらの結合組織にも刺激が与えられ、結合組織もそれらに対応するために機能的適応が生じます。

メンタル面へのきつさ、タフさ

スクワットは全身を大きく動かすエクササイズなので、当然きついです。

そのきつさを経験することで、それらを乗り越えられるメンタルの強さを獲得できます。

また、身体を動かすこと自体もメンタルにいい影響があるとされています。

身体全体のコンディショニング

スクワット動作を獲得するにあたって、股関節や足関節の柔軟性、重心操作、関節運動の安定性が求められます。これにより身体全体のコンディショニングができるといえるでしょう。

スクワットによって鍛えられる筋肉

スクワットによって

・股関節伸展筋
・膝関節伸展筋
・体幹部の筋肉

これらを強化することが可能です。

股関節を伸展(伸ばす)作用を持つハムストリングス、大臀筋、内転筋群はポステリアルチェーンと呼ばれ、これらを用いて行われる動作はヒップドライブと呼ばれています。
スクワットはヒップドライブを鍛えることのできる唯一の種目です。
股関節は人体の中で一番大きな力を発揮できる場所であり、スクワットではこれらを協調して働かせることができます。

また、体幹部を安定させるために、腹筋、脊柱起立筋などの筋肉も活性化します。

そして、スクワットは股関節だけでなく、膝関節も同時に曲げ伸ばしが生じるため、膝関節の伸展筋である大腿四頭筋も鍛えることができます。

正しいフォームでトレーニングを行うことにより、より多くの筋肉に刺激を与えることが可能です。

まとめ

  • 人間の筋肉の約70%は下半身に存在している。
  • スクワットをすることによって、それらを効果的に鍛えることができる。
  • 筋力強化だけでなく、他にも身体にとって様々な効果が期待できる。

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